『不作』(2003年10月09日)
10年前の平成5年、都内のホテルで開かれた日本酒パーテーで、ある女流作家がスピーチをした。
不作で食べるお米が無いと騒いでる時期に
「お米が無かったらお酒を飲めばいいわ」
場所柄大いに喝采を浴びた。
このスピーチ、何からもじったものかと言うと、絶世の美女と謳われたルイ16世の王妃マリーアントワネットが、革命の変化を感じ取って庶民が食料買いだめに走り、巷ではパンが無くなった。
召使がその事を王妃に告げると
「パンが無かったらお菓子を食べればいいわ」
と。これは余りにも有名な話。
こんなオシャレなスピーチも元を知らなきゃちんぷんかんぷん。
「知識欲ってこんな所から出て来るんだな」と改めて感心した次第です。
不作にめげず、条件が悪くなればなる程、いい酒を造るとの思いに燃えてます。
「ワインは原料のお酒、日本酒は技術のお酒」
こういう試練の時こそ、若い蔵人の技術が向上することを願います。