『木の息』(2003年12月22日)
乾燥した木製の道具を湯につけると、ジュワーっと泡を吹き出します。自分が湯ぶねに使った時に肌が呼吸して泡を出すのと同じように。
乾燥していた木が水を吸って息を吐き出しているんですね。
今日、木製の甑(こしき)を出してきました。年明け早々にもち米でお酒を仕込みます。
なぜもち米仕込みかと言いますと、紫波町、矢巾町がある紫波郡は、もち米の生産日本一の地域です。その地元の産物を使っての酒造りです。
木製の甑のほか、竹のすのこ、むしろも準備します。これらの道具、普段の仕込みには使っていませんが、昔ながらの道具の保存の為にも年に一度は使うようにしています。
と言ってもこれらの道具は木の匂い、木の色が米についてしまう事もあるので、吟醸などのデリケートなものには使わず、いつもは普通もので使います。
で、今年はせっかくもち米仕込みをするので、それにあわせて使用します。
古い道具は、昔の人たちからの遺産。大事に大事に残してくれた先達の息が溢れ出す、湯をかけながらそんな事を思ったりしています。
文章が中途半端な気もしますが、後に続く文章が浮かばないのでおしまいにします。