『インディアンからの手紙』(2002年10月08日)
はるかな空は 涙をぬぐい きょうは 美しく晴れた。
あしたは 雲が大地をおおうだろう。
けれど 私の言葉は 星のように変わらない。
ワシントンの大首長が 土地を買いたいといってきた。
どうしたら 空が買えるというのだろう? そして 大地を。
私には わからない。
風の匂いや 水のきらめきを あなたは どうやって買おうというのだろう?
私の体に 血がめぐるように 木々の中を 樹液が流れている。
わたしは この大地の一部で 大地は 私自身なのだ。
空気は 素晴らしいもの。 それは すべての生き物の命を支え その命に 魂を吹き込む。
生まれたばかりのわたしに はじめての息を あたえてくれた風は 死んでゆく私の 最期の吐息を うけいれる風。
だから白い人よ どうか この大地と空気を 神聖なままに しておいて欲しい。
インディアンの首長シアトルが、インディアンの土地を買収し居留地を与えると申し出たアメリカの第14代大統領フランクリン・ピアスに宛てた手紙より